「祇空殿・・・竜族とは・・・?」
祇空は風虎の問いかけを無視して許六の目をじっと見据えた。まだ警戒心を解くことは出来ない。許六の出方次第では斬る構えだ。
「ほっほ! その全身を覆う白銀の鱗を見ればすぐに分かるの〜」
「え!? 祇空それって鎧じゃないのか・・・?」
「う・・・鱗!?」
樗良も風虎も祇空の身体を覆っている美しい鱗は、そういう鎧だとばかり思っていたのだ。
「ちっ・・・」
「お前さん方、一緒におって知らんのかの〜?」
「だってよ、祇空ってケチだから聞いたって教えてくんね〜し」
「ぎ、祇空殿、鱗とは一体・・・?」
「そのジジイに聞けよ。何でもご存知なんだろ?」
許六に敵意がないと分かった祇空は、観念したように刀から手を離した。そして質問攻めに遭っては堪らないので、後は勝手にやってくれとばかりにごろりと横になった。
「許六殿、教えて頂けないか?」
「構わんけどの〜祇空さんよ〜何を話してもわしを斬らんと約束してくれるかの〜?」
「・・・ああ、斬らねえよ」
「ではでは・・・竜族とは文字通り竜の生まれ変わりだの〜」
「え!? じゃあ俺たちと一緒じゃねえか!」
「それはちと違うの〜お前さん方は見たところ竜剣士だの〜」
「でも竜から生まれたのだから同じなのでは・・・?」
「いやいや、竜剣士は竜族の者が竜を手順通りに倒したときにしか生まれてこんのだ。しかもお前さん方知ってると思うが、力が全然違うしの〜つまり竜剣士は竜族あっての存在なんだの〜」
「確かにバカ強いもんな・・・」
樗良の言葉に祇空がぴくりと反応した。
「じゃあ竜族は・・・?」
「わしの考えでは、太古の世界には竜がたくさんおったのだ。竜は死ぬと鱗が地面に落ちてその鱗からまた竜が生まれるんだが・・・
何かの拍子で竜ではなく人の姿をした者が生まれての〜その者は白銀の鱗を身に纏っておって・・・その者が死んだときもやっぱり鱗が落ちたんだの〜」
「で、その生まれ変わりが祇空殿・・・」
「まあそういうことだの〜」
「祇空! 何で隠してたんだよ!」
「ふん、何を話して何を話すまいと俺様の勝手だ。僕のお前たちにとやかく言われる筋合いはない!」
「おお〜僕で思い出したの〜お前さん方竜剣士はの〜甦らせてくれた竜族の者を倒すことは絶対に出来んのだの〜」
「え!? それはどういうことなのだ?」
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